曲がりなりにもアジャイル開発に関わるものとして、著名な開発者の思想を学びたいと考え、有名なエクストリームプログラミングを読みました。
著者はケント・ベック氏。アジャイルソフトウェア開発宣言の17人の一人であり、JUnitの開発者とのこと。JUnitには、いつもお世話になってます。
私の感想
XPの効果を感じるには時間がかかる
著者も本書の中で言及していますが、XPを実施することで本当に効果を感じるのはある程度時間が経ってからということ。
巻き込まれる形でアジャイル開発をすることになった私ですが、2年目になってやっと効果を感じています。
やっていないプラクティスも一度は導入を検討してみたいですね。やる前から使えないと決めつけるのはよくなかった。
結局XP、しいてはアジャイルをするのはエンジニアだと思う。
まずは言葉の定義から、私の考えるSE、プログラマー、エンジニアは下記。
- 「SE」
基本的にSIerであり要件定義から基本設計、結合テスト以降を担当する
- 「プログラマー・コーダー」
決められたアーキテクチャ内でロジックの記述と単体試験を実施する。
- 「エンジニア」
ソフトウェア開発に関する専門性がある。
日本のSIerでは、少数のエンジニアと大量のSEとプログラマーで大規模ウォーターフォールプロジェクトを運営することが多いと思います。そのため、アジャイル開発をするために必要なスキルセットを持っていない人が多いですね。またエンジニアになろうとしている人がSIerの仕事をしているケースは少なめなので、必要なスキルセットを取得するためのモチベーションも低め。
どうやってエンジニアを育てるか?どうやって素養がある人間を見つけるか?果たして自分はエンジニアなのか?まだSEの域をでることができていないように思え、今後も精進しようと思いました。
認定(笑)、エクストリームになってる(笑) (誇張です)
認定資格を私も取得しようかなと思っていた矢先に、そんなもん意味ないわ!と言われてしまいました。まあ、あると受けがいいのは間違いないので、機会があれば取得はしてみようと思います。これを取ったからといってエクストリームだと言えない!それを強く心に刻んでおきます。